
田蓑神社では、春には大きな行事もなく、少ないながらも椿から梅、桜、八重桜と花の移り変わりを
楽しむ静かな日常が続いている頃なのですが、ここ20年は、大相撲三月場所の際の玉ノ井部屋の
宿舎としてご利用いただいて、境内には早朝より、力士たちの稽古の音が響き、
相撲ファンの方々の姿が見られる日々が続いております。
地域の方にももう少し、親しんでいただければと思いますが、当初は話題になり周知のことと
思っていましたが、すでに20年、最近ではこちらで練習等をしていることをご存じでない方も
いらっしゃるようですね。今後は、地域の皆様にもっと応援いただけるよう、知恵を絞りたく思っています。
さて、明日いよいよ春場所が始まります。
今日は前日とあって、「触れ太鼓」がまわってこられました。
触れ太鼓とは、呼出さんが初日の取組を触れ歩きながら打つ太鼓です。
他に、本場所の早朝に打つ「寄せ太鼓」、本場所の全取組の終了後に打つ「はね太鼓」などがあります。
太鼓を打ち、初日の取組を口上します。

ちなみに、呼出さんとは、相撲の取組の際、ひぃがぁ〜しぃ〜〜〇〇〇、にぃ〜しぃ〜〜〇〇〇と、
両力士をまさに「呼び出す」あの人たちです。とっても「えぇ声〜」です。
(身近に聞くことが出来る機会なので、初日の前日の見学は狙い目です。
ただし、各部屋をまわって来ますので時間などは?です)
今場所の玉ノ井部屋では、二人の関取がいます。十両(東6枚目)に芳東さんが黒海との取組、
そして幕内(西前頭十二枚目)の富士東さんが大道との取組が、口上に取り上げられますので、
その度に他の力士、ファンから拍手が上がりました。

そして、これより初日を前に、全力士参列のもと勝ち越しを祈念し、必勝祈願祭を執り行います。
弥が上にも盛り上がる、初日前日の稽古部屋。
明日より15日間、玉ノ井部屋の力士たちの応援
よろしくお願いいたします。